健康診断・検診について
健康診断とは診察および各種の検査を通じて健康状態を評価することで、健康の保持や、生活習慣病などの予防・早期発見に役立てることを目的として行われるのが健康診断です。一口に健康診断と言いましても、様々な種類があり、受ける項目もそれぞれ異なります。
当院では、平成20年度より、法律で決められた「特定健康診査(特定健診)」、労働安全衛生法に基づく「雇入時の健診」や「定期健診」などの企業健診のほか、自費による健康診断、いわゆる「自費健診」も行います。
特定健康診査について
特定健診とは、生活習慣病への罹患リスクを高くするメタボリックシンドロームを早期のうちに発見するための健康診査です。当院は「高齢者の医療の確保に関する法律」に基づいて、「特定健診」と「特定保健指導」を行っており、橋本市が実施している特定健診の実施医療機関でもあります。お気軽にお問い合わせください。
なお特定健診を受けた後、健診結果のうち肥満・血圧・脂質・血糖と問診票の結果から、その必要度に応じて、特定健康保健指導も実施します。日頃の健康管理は大切ですので「特定健診」はできるだけ受けるようにしてください。
橋本市の特定健診(平成30年度)
【対象者】
40歳から74歳までの橋本市国民健康保険の加入者
【受診方法】
当院は市が指定する特定健診実施医療機関です。個別健診をご希望の方はクリニックまでお問合せの上、お申込みください。
受診当日は特定健康診査受診券と国民健康保険被保険者証を持参ください。
【実施期間】
4月1日~12月31日
【費用】
500円
【検査項目】
検査区分 | 検査項目 |
---|---|
診察 | 問診、医師診察 |
身体計測 | 身長、体重(BMI)、腹囲(へそまわり) |
血圧測定 | 収縮期血圧、拡張期血圧 |
血液検査 | 脂質・肝機能・血糖検査、貧血・腎機能・尿酸検査など |
尿検査 | 尿糖、尿たんぱく |
心機能 | 心電図 |
*特定健診の詳細は橋本市の公式ホームページ内『健康課』のページをご参照ください
雇入時の健診、定期健診
雇入時の健診および定期健診の主な内容は以下の通りになります。
雇入時健診
事業者は常時使用する労働者を雇い入れる際は、その労働者に対して、下記の項目について、医師による健康診断を行わなければなりません(労働安全衛生規則第43条)。
- 既往歴、業務歴の調査
- 自覚症状、および他覚症状の有無の検査
- 身長、体重、視力、聴力の検査、および腹囲の測定
- 胸部X線検査
- 血圧の測定
- 貧血検査(血色素量、赤血球数)
- 肝機能検査(ALT、AST、γ-GT)
- 血中脂質検査(LDLコレステロール、HDLコレステロール、血清トリグリセライド)
- 血糖検査(空腹時血糖、またはHbA1c)
- 尿検査(尿中の糖、および蛋白の有無の検査)
- 心電図検査
定期健診
事業者は年に1回(深夜業や坑内労働などの特定業務従事者は年2回)以上、定期的に下記項目の健康診断を行わなければなりません(労働安全衛生規則第44条)。
- 既往歴、業務歴の調査
- 自覚症状、および他覚症状の有無の検査
- 身長、体重、視力、聴力の検査、および腹囲の測定
- 胸部X線検査、および喀痰検査
- 血圧測定
- 貧血検査
- 肝機能検査(ALT、AST、γ-GTの検査)
- 血中脂質検査(LDL コレステロール、HDLコレステロール、血清トリグリセライド)
- 血糖検査(空腹時血糖、またはHbA1c)
- 尿検査(尿中の糖、および蛋白の有無の検査)
- 心電図検査
※身長・腹囲、胸部X線、喀痰、貧血、肝機能、血中脂質、血糖、心電図の各検査については、医師が必要でないと認めた場合には、省略することができます。
一般健康診断(自費健診)について
健康診断を目的として検査を受ける場合、健康保険は適用外となります。その場合は「自費」(※ただし、検査項目は自分で選択することは可能)による健診(自費健診)となります。
ただし自費健診を行った後、何らかの病気が発見された場合には、以後、その病気の診療については健康保険が適用されます。
橋本市のがん検診(平成30年度)
橋本市では、がんの早期発見、早期治療のため各種がん検診を実施しております。
当院は個別検診の実施医療機関です。
対象となる方には、市から受診券が送付されます。
検診をご希望の方はクリニックまでお問合せの上、受診券をお持ちになりご来院ください。
検診の種類 | 主な検査項目 | 対象者・受診間隔 |
---|---|---|
胃がん検診 | 内視鏡検査(胃カメラ) | 50歳以上(2年度に1回) |
肺がん検診 | 胸部エックス線検査 | 40歳以上 |
大腸がん検診 | 便潜血検査 | 40歳以上 |
- 胃の疾患に関連して自覚症状がある方や受療中の方は、市の胃がん検診として受診できません。その場合は診療として医療機関で受診してください。
- 市の胃がん検診としての内視鏡検査(胃カメラ)では、国の指針に基づき、安全に検診を行うため、原則として鎮痛薬、鎮静薬は使用できません。(ただし、咽頭麻酔、鼻腔麻酔を除く)
受診費用(受診の際、窓口でご負担いただく費用です)
検診の種類 | 69歳まで | 70歳以上 |
---|---|---|
胃がん検診 | 3,000円 | 3,000円 |
肺がん検診 | 無料 | 無料 |
肺がん検診(喀痰検査) | 500円 | 無料 |
大腸がん検診 | 500円 | 無料 |